「地図にない駅に行ってみたい」
・・・そんなちょっと中二っぽい妄想、しませんか?
自分はしました・・・。
そして本当に行っちゃいました!!
そう、茨城の廃駅を散策するという週末プチ冒険へ!
駅なのに電車が来ない。
切符も改札もない。
でも、レールの跡や誰もいないホームが、まるで時が止まったかのような風景を見せてくれるんです。
廃墟感があるのに怖くない、不思議と心が落ち着くあの静けさ・・・。
完全にハマりました。
今回の記事では、鉄道初心者の自分ですが、実際に歩いた茨城の廃駅の散策ルートと、その途中で出会ったちょっとした感動をリアルにお届けしたいと思います。
カフェでもない、テーマパークでもない。
そんな冒険、してみたくないですか?
Contents
茨城の廃駅を歩く静かな冒険はまるで時をさかのぼる旅!
思いつきで始めた週末の散策が、こんなにも心に残るとは思っていませんでしたよ。
茨城には、すでに役目を終えた駅たちがまるで時を閉じ込めたように静かに佇んでいます。
聞こえるのは風の音と足音だけ。
でも、ふとした瞬間にレールやホームにいることを忘れてしまうような錯覚を覚えました。
そんな不思議な魅力に満ちた音のない旅の記録を、今回は自分なりの視点でお届けします。
最初の舞台は、鉄道好きにはおなじみの鹿島鉄道跡からいきましょう!
鹿島鉄道跡を辿ってみてレールに刻まれた記憶と出会おう!
最初は「何もない道を歩くだけかな」と思っていたけれど、鹿島鉄道跡に一歩足を踏み入れたとたん、その思いは一変しました。
草に埋もれた線路、割れたホーム、風化した駅名板などなど、どれもが無言で語りかけてきます。
石岡駅を起点に旧駅跡をめぐるこのルートでは、途中に列車型の遊具や保存された線路もあり、見どころが多くて飽きませんでした。
人の姿が少ない静けさも、むしろ贅沢に感じられるほど。
そして何より、子どもの頃に体験した鉄道の記憶が呼び起こされ、懐かしさと温かさが胸に広がっていくのを感じれました。
石岡駅から鉾田駅へと記憶をたどる鉄道遺構の風景!
この区間では、廃線になった今も存在感を放つ駅跡がいくつか残されています。
中でも鉾田駅は、ホームや看板が比較的良好な状態で保存されており、かつての駅の雰囲気が色濃く漂っています。
何もない原っぱにぽつんと立つコンクリートの柱を見つけた時には、「おや、君も駅だったんだね」とつい話しかけたくなるような不思議な感覚に・・・。
観光地のように整備されすぎていないからこそ、時間の経過そのものを肌で感じられる、そんな貴重な場所です。
八木蒔駅・借宿前駅と静寂が絵になる小さな駅跡たち
旧八木蒔駅と借宿前駅もなかなか印象深いスポットでした。
八木蒔駅では、こぢんまりとしたホーム跡と自然が美しく調和し、写真を撮る手が止まりませんでしたね。
借宿前駅には、今も駅名看板が残っており、そのひとつひとつが歴史を語っているよう。
鳥のさえずりと風の音だけが響く静寂の中で、ふと胸に込み上げてくる懐かしさ。
「ここは人にはあまり教えたくないな・・・」
そんな気持ちにさせられる、静けさが魅力の隠れた名所でした♪
春だけのご褒美?雨引駅で出会う廃駅と桜のハーモニー
次に訪れたのは旧筑波鉄道の雨引駅跡。
春に足を運んだのが正解でした。
駅跡の周囲は桜並木に包まれ、まるで映画のセットかと錯覚するほどの光景に出会え得した気分に。
駅舎こそ失われていますが、残されたホームやレール跡が見事に風景と融合し、誰もいない静けさが一層その美しさを引き立ててくれてるのだなとしみじみ。
終着駅の静けさと季節の彩りに出会える場所
雨引駅は、かつて筑波鉄道の終点として存在していたようです。
今では駅舎は完全に撤去されていますが、ホームや線路の一部が現存し、往時の面影を感じさせてくれます。
桜の季節には訪問者も見かけますが、それ以外の時期はほぼ静寂に包まれ、ひとりきりでその空間を味わえるなんてことも。
時間がゆっくりと流れるような雰囲気の中で、春の彩りと共に、消えゆく鉄道の記憶に触れられる貴重な場所になっていました。
誰もいないホーム跡で味わえる春の静けさ
ベンチもないホームの縁に腰かけ、桜の花びらが舞う風景を眺める時間。
駅の機能はすでにないけれど、そこには確かに居心地がありました。
自然の音がやけに鮮明に聞こえるのも、都会では味わえない醍醐味です。
建築物と自然が溶け合う、まるで時間が止まったような世界。
それはただの散策を越えた、心のデトックスのような時間を味わえました!
茨城で廃駅を散策するならここ!残された駅舎が語るものとは!
静かで、誰もいないはずなのに、不思議と誰かの気配がする。
茨城の廃駅を歩いていると、そんな錯覚に何度も出くわしました。
もしかして・・・駅舎って喋るんじゃない?
って思ってしまうくらい、佇む姿にドラマがあるんです。
こちらでは、そんな「ただの散歩じゃ終わらない」茨城の廃駅の散策ルートのなかから、かつての鉄路の名残がしっかり残る場所たちをご紹介。
駅舎の形が残っていたり、ホームの縁がそのまま残っていたり・・・
地味に見えて、じんわり来るんです。
では、まず旧鹿島鉄道の風景から歩いていきましょう。
旧鹿島鉄道の名残を探して駅舎と空気感を歩いて楽しもう!
廃線跡って、正直ただの空き地だと思ってたんですよ。
でも旧鹿島鉄道を歩いてみたら、いやもう・・・空気が違う。
駅舎が残ってる場所なんて、完全に時間が止まってるんじゃないかって錯覚するくらいで、「今、自分だけ別の時代にいるの?」って本気で思ったほどでした。
石岡から鉾田へ伸びていたこの路線、今はもう電車が通らないけど、駅舎やホームがところどころしっかり残ってるんです。
それだけでテンション上がるのに、風が吹く音とか、線路の残骸がカチャ・・って揺れるのを見た日には、もう感情が勝手に映画モード突入。
なんて贅沢な散策なんだって感じ。
人がいないからこそ、景色の一つひとつが際立ってました。
ここで深呼吸すると、不思議と空気の音まで聞こえてきそうなんです。
次は、特に印象的だった駅跡たちをご紹介します!
常陸小川駅・鉾田駅は当時の面影がしっかり残る!
まず訪れたのは常陸小川駅跡。
1924年から2007年まで走っていた鹿島鉄道の中でも、ここは鉄道の面影がかなり濃い場所。
駅舎こそ解体されてしまったけれど、当時のロータリーはそのまま残されていて、今でもバスの発着所として使われているという現役感がなんとも言えない味を出しています。
敷地の一角には「常陸小川驛新道開設記念碑」なんて石碑もあって、「これ、街の人がちゃんと覚えてるってことなんだな」と妙に感動してしました。
目に見えるものが少なくなっても、記憶をつなぐ場所としてしっかり生きてるのが伝わってくる。
そして終点の鉾田駅跡。
ここは本当に圧巻でしたね。
駅舎はもうないけど、ホームや線路の一部が保存されていて、歩いてると「今にも列車が来そう・・・」って錯覚するくらいリアル。
さらに近くの「ほっとパーク鉾田」には、当時の車両が静かに展示されていて、これがまた胸にきましたねぇ。
「駅はなくなってましたが、ここはまだ駅って言ってもいいのかもしれない・・・」
って思えた場所でした!
旅情たっぷりな無人駅の静けさに心が整うひととき
人がいないって、こんなに贅沢だったっけ??
廃駅を歩いていて何度もそう思わされたけど、とくにこの旧鹿島鉄道の無人駅跡では、その感覚がぐっと深まりました。
音がないんです。
そして人の気配もない。
でも、それがなんだか落ち着く。
まるで「おしゃべりな日常」を一旦ミュートにしてくれるような、そんな空間でした。
常陸小川駅から鉾田駅の途中に点在する無人駅跡には、ちょっとしたホームの段差や、わずかに残るベンチの痕跡など、過去の残像がふっと現れる瞬間があるんです。
ぼーっと立ち尽くしていると、どこからか風が抜けていって、「それでいいんだよ」とでも言われてるような?気がしてくる。
日々せかせかしてる自分にとって、こういう静けさこそが本当の整う時間かもしれないなと思いましたね。
つくばりんりんロードはサイクリストの廃駅パラダイス!?
「廃駅=静けさと郷愁」
うん・・・確かにそう。
でも、筑波鉄道の跡地を活用したつくばりんりんロードは、なんとそれだけじゃ終わらない明るい廃駅体験ができる場所でした。
このルート、元は鉄道の線路だっただけあって、とにかく道がまっすぐで走りやすい。
しかも、旧駅跡が要所要所に残っていて、ちょっと走ったら「お、駅跡だ!」、また少し行くと「ここにもホームの跡が!」と、ちょっとした宝探しみたいな楽しさを感じました。
特に良かったのが、サイクリングしてる最中にふいに現れる駅舎の痕跡たちですね~。
保存状態がいいものも多くて、廃駅といっても終わった感じがホントにしない。
むしろ、走りながら昔の景色を追体験しているような不思議な感覚になりますね。
自分は基本徒歩派だけど、ここばかりは「今回は自転車を借りようか・・・」と本気で悩みました。
歩きでも十分楽しいと思いますが、風を切って駆け抜けたから、この景色はさらに深く胸に刻まれたのかもしれません。
散策とスピードの融合・・・これも廃駅旅の新しい形かも?
旧筑波鉄道跡が整備された安心できるルート!
廃駅とか廃線跡って聞くと、どうしても道なき道を行く探検みたいなイメージがあるけど、つくばりんりんロードはその真逆。
しっかり舗装されてて道幅も広く、標識もばっちり。
迷う心配はほぼゼロですね。
これは、散策初心者や家族連れでも余裕で楽しめるやつです。
だけど、整備されすぎてて味がない?
ってこともないんです。
線路の跡や旧駅のホーム、駅名板のモニュメントなど、鉄道の面影はちゃんと残ってて、廃駅散策としてのワクワク感もきちんと確保されてました。
この絶妙なさじ加減が実にいい感じ!
歩いてもよし、走ってもよし、のんびり立ち止まって景色に浸ってもよし。
どんなスタイルでも受け入れてくれる、懐の深いルートでした。
休憩所・案内板も充実!初心者でもOKな理由あります
正直、廃駅をめぐる道って聞くと、トイレどこ?道あってる?などなど不安がつきもの。
でも、つくばりんりんロードにはそんな心配、ほぼ無用でした。
ところどころにベンチ付きの休憩所があって、屋根付きも多くて助かる。
ちょっと日差しが強くなってきたな~と思った頃には、ちょうどいい休憩ポイントが現れるという親切設計。
やっぱり休憩ポイントにはお世話になるからこういう配慮は嬉しいですよね。
さらに、旧駅ごとに案内板も設置されていて、過去の写真や駅の由来まで知ることができるんです。
まさか散策中に廃駅クイズが始まるとは思いませんでしたけど、それもまた楽しい。
廃線って「行ってみたいけどちょっと不安・・・」という人にこそ、りんりんロードはぴったり。
初心者にもやさしく、でもしっかり旅した感が得られるコースでした。
↑の地図は藤沢休憩所です!
初心者でも安心!整備された廃線跡「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の詳細はこちら!
茨城の廃駅を歩くなら次はここ!静けさと発見をつなぐ散策ルート!
駅としての役目を終えた場所なのに、歩いていると、どこかで「ようこそ!」と言われている気がしてきます。
茨城の廃駅を歩く散策旅は、静けさとともに、小さな発見の連続でした。
こちらでは、そんな中でも特に印象に残った坂戸駅〜鉾田駅のルートと、歩く際にちょっと気をつけたいポイント、さらには移動手段や持ち物の話までまとめてご紹介。
のんびり旅気分の延長で挑むと、ちょっとした山道がサバイバルに変わるかもしれませんよ。
最後まで気を抜かず、でも楽しみながら、次の廃駅へ足を進めてみましょう!
坂戸〜鉾田駅の静かなハイキングルートを行こう!
鹿島鉄道の終盤ルート、坂戸駅跡から鉾田駅跡までを歩いてみました。
もう、これが想像以上に「ザ・ローカル線の終着感」だったんですよ。
駅跡というより、駅だった空気感だけが静かに残ってるというか。
道中はほぼ人の気配がなく、聞こえるのはほとんど風の音と鳥の声だけ。
自然の中にぽつんと現れるホーム跡や、雑草に埋もれた線路の名残が、まるで昔の風景をポツポツ再生してくれるみたいで、不思議と歩くペースもゆっくりに。
「駅が消えても、駅の記憶は残る」
ってこういうことなのかな?
この区間、廃線マニアだけでなく、静かな時間を楽しみたい人にもおすすめですね!
駅跡と自然が共存する散策できるコース
このルートの魅力は、駅跡と自然の風景が完全に溶け合ってるところですかね。
たとえば、古いホームの脇にはタンポポが咲いていたり、線路の跡に木が根を張っていたり。
まるで自然が駅をそっと抱きしめてるような、そんな感じ。
それがまた、人工物が邪魔にならずに、うまく風景に溶け込んでるんですよ。
だから歩いていても違和感がないし、写真を撮るとまるでジブリの背景みたいな構図になったりします。
駅がなくなったことがマイナスじゃなくて、「ここだけの風景を生んだんだな!」と思わせてくれる、そんな散策コースでした。
整備されてない区間も?服装・注意点まとめ
正直言うと、このルートにはちょっとした登山っぽさがある箇所もあります。
舗装が甘いところや草木が生い茂ってる場所もあるので、サンダルや白いスニーカーは危ないから避けた方がいいでしょう。(自分はそれで後悔しました・・・)。
服装はハイキング寄りで、動きやすい長袖・長ズボンがやはりおすすめ。
虫除けスプレーもあると安心です。
あと、飲み物なんかも忘れずに。
自販機が全然ないエリアもあるので、準備しておかないと廃駅散策どころか遭難感が出てしまう可能性も(^^;)
気軽な気持ちで行って、帰ってきたときには「あれ、思ったより達成感あるな?」ってなる、そんなルートです。
アクセス&準備のコツは?週末プチ冒険を快適にするヒント!
どんなに景色が良くても、移動手段と準備次第で地獄になる可能性もあるのが廃駅散策。
というわけで、自分なりに「これは知っててよかった!」と思ったポイントをここでまとめておきます。
電車が来ない駅に行くんだから、当然アクセスもひと工夫が必要ですよね。
それさえ押さえておけば、静かで豊かな非日常が待っています!!
車・レンタサイクル・徒歩など移動手段で変わる楽しみ方
場所によっては電車が近くまで来ないので、基本は車移動がベストです。
特に旧鹿島鉄道のエリアや坂戸〜鉾田のルートは、車がないとちょっと不便だと思います。
そして、途中で気になった場所にふらっと立ち寄れるのが車の特権。
つくばりんりんロード周辺ならレンタサイクルもおすすめ。
サイクリングステーションが複数あるので、自分のペースで気軽に楽しめるのが魅力です。
徒歩オンリーでの廃駅巡りも味わい深いけど、長距離の場合はくれぐれも体力と相談すべき。
移動手段によって「感じる旅の密度」がけっこう変わってくるので、そこも楽しみの一部です。
持ち物と心構え:廃駅は静けさの観光地!
廃駅に行くって、ある意味で何もない場所を楽しむ旅。
だからこそ、持ち物だけでなく心の準備も大事だったりします。
最低限用意したい物!
- 飲み物
- 虫除けスプレー
- モバイルバッテリー
- 傘やレインウェア
廃駅周辺は電波が弱かったり、トイレがなかったりするので、気を付けましょう。
そしてなにより、「静かだな」と感じたら、その静けさを味わう余裕をもって楽しんで欲しいです。
ここは人混みもBGMもない、無音の観光地。
その空間を受け止められたとき、きっとこの旅の価値が何倍にもなるはずです!
まとめ
気づけば、こんなにも茨城の廃駅を散策していたとは・・・。
最初は「ちょっと変わった週末にしたい」くらいの気持ちだったけど、歩けば歩くほど、そこには人の営みと時間の痕跡が静かに残ってました。
自然と駅跡が共存する風景、風に揺れる看板、レールの名残。
どれもが静けさの物語を語ってくれてました。
個人的にグッときたのは、鉾田駅跡でふと見上げた空の広さ!
かつて多くの人を運んだ終着点が、今では静かに空を見上げる場所になっていて、そのギャップがたまらなかったです。
あと、つくばりんりんロードの整備っぷりも正直驚きました。
あれ、初心者でも全然いけますね。
茨城で廃駅を散策するという旅は、にぎやかな観光地とは違うけれど、心を整えてくれる不思議な力があるかもしれません。
次の休み、ちょっとした散策をしてみませんか?
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